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グループホームにおける看取りへの支援

 麒麟会ではグループホーム入居者様に対し、訪問診療・訪問看護との医療連携加算を数か所のホームと契約し、

連携を行っています。現場での連携はもとより組織間の相互理解が進むようホーム管理者、訪問看護ステーション管理者間の

課題・解決策の共有や事象に対する対応策を共に考える場を設け、定例会議を運営しています。

開設後3年ほど経過すると、どのホーム様でも入居者様の看取りについての話題が多くなります。

地域包括ケアシステムで推奨されている住み慣れた場所での看取りは、ご本人、ご家族はもとよりホーム職員にとっても

意義の高いサービスとなります。

私達医療連携を担当する看護師は、グループホーム内でご本人の安心・安楽に加え、ご家族、ホーム職員の皆様も安心して

大切な旅立ちを支えることが出来るよう、支援することが役割となります。

看取りは千差万別ではありますが、プロセスに応じて必ず実践が期待される役割が各職種にあります。

役割をホーム職員が遂行するためには、ご本人の現状・予測される事象・予後への理解に始まり、オーダメイドな生活支援の方法

旅立ちが近づいた際の留意点、各プロセスにおける医師・看護師・薬剤師等の専門職の役割などの知識を得ることが求められます。

私達看護師は従来の看護業務に加え、ホーム職員に研修を行い、看取りの実践を支え、関わる方々にとって看取りが貴重な経験となるよう

支援していきます。要はナビゲータでしょうか。

先日、利用者様の看取りの過程でホーム内でエンゼルケアについて話題が有りました。

亡くなられた場合、ホーム職員がすべきか否か?という話題でした。

管理者から相談を受けた私は、誰がエンゼルケアを担当すべきかを明確にすることも大切ですが、当該ホームで初めての看取りの

経験を通じて、職員が「生死」「入居者様の死」をどのように捉え、受け止めるかを職員全体で共有する場が必要と判断しました。

ホーム管理者は死生観の共有の必要性を理解してくれ、ホームで学習会を開催してくれました。

私はファシリテーターとして個々の職員の死生観を引き出し、職員の価値観の共有を促しました。

結果、職員から「今まで死は怖いもので自分は何もできないと思っていたが、支援者として自分が出来ることがあることを知った」

「死を否定的に捉え、自分の見落としで利用者が亡くなってしまったらどうしようと思っていたが、そうでないことが分かった」等

各々の死生観・死に対するイメージ・支援者として出来る事を共有する事が出来ました。

ホーム内での看取りは各ステージに合わせたご本人の意思を尊重した自然な支援、旅立ちをホーム職員が主体となり実践できました。

ホーム内でご本人・ご家族を支えるのはホーム職員の皆さんです。

看護師が支援できることは限られています。

グループホーム内での看取りには、事前の研修会の開催が奨励されています。

それはとても理にかなっている事だなと痛感した経験となりました。

双方が互いの信頼関係を基本として、ホーム内での看取りを協働で支える経験を通じて、連携はより進化していく事でしょう。

 

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